機内は少しでも快適に過ごしたいですよね。
2019年の年末にエコノミークラスの最前列にあたるバルクヘッド席に乗ったので、その様子をレポートします。
Contents
- バルクヘッド席とは?
- 非常口席との違いは?
- 2019年12月の搭乗記(全日空・ガルーダインドネシア航空)
- 狙うべきは最前列or最後列
バルクヘッド席とは?
バルクヘッドとは、機内の客室を分けるための壁のことを指します。
席に座った時に目の前に壁が来る席をバルクヘッド席と呼びます。
その客室での最前列ということになります。
バルクヘッド席は足元が広いことが多いです。
通常、モニターやテーブルは前に座席の背もたれに付いていますが、前列が席でないためバルクヘッドではそうではありません。
テーブルは肘掛けの中に収納されていて、モニターは座席下に収納されていることが多いです。
ワタシは気になりませんが、体の大きな人にとってはこのテーブルの位置はちょっと窮屈に感じるかもしれないですね。自分のお腹のすぐ前にテーブルがある感じです。
モニターの位置も低くなりますので、じっくり映画を見ようと思う時は背もたれに付いたモニターの方が目の高さにあるので良いかもしれないですね。
また、離発着時は通常の席では自分の鞄は前の座席の下に収納しますが、収納場所がないため、膝の上に乗せて抱えるように言われます。
これは離発着時に荷物が滑らないためで、水平飛行になれば足元に置けます。
それから、バルクヘッドにはバシネットと呼ばれる幼児用ベビーベッドが装着できる席でもあります。(事前に航空会社に申し込みが必要)
そのため、赤ちゃん連れのご家族が近くに座る可能性が高い席ということも知っておいた方がいいですね。
非常口席との違いは?
非常口席は、万が一の緊急避難用ドアに一番近い席です。
自席の前に非常口があるのでバルクヘッド席よりも足元が広く、エコノミークラスの中では一番ゆったり座れる席になります。
ただ、あくまでも「非常口前の席」なので、非常時には緊急避難のお手伝いをする必要があります。お手伝いが前提ということを理解しないと座れない席です。
出発前に乗務員がやってきて、緊急時の介助のことを説明します。
日系航空会社以外では、英語での説明となることもあります。
そのためある程度の英語力が必要で、他の方を介助できない方(ご自身に身体の不自由がある方やお子様)は座れません。
それから、この座席位置には窓がないため窓側に座っても外を眺められません。
2019年12月の搭乗記(全日空・ガルーダインドネシア航空)
今回利用したのは、全日空の羽田を夜遅く出るジャカルタ線。
仕事後に出発する際に便利なフライトです。
NH871 羽田 22:55発 ー ジャカルタ 04:30着
機材:ボーイング787-8(788)
座席:12J(シート配列3-3-3の右側の真ん中)
このフライトを好んで使うのは、
仕事後にそのまま羽田から乗れて、夜寝ている間にジャカルタに着き、入国審査を済ませてバリ島へ移動すると10:30頃には到着して、入国済みなのでわりとスムーズに空港から出られるから。
夜まで仕事した翌日のランチがバリ島で食べられるなんて、お得な気分になるんですよね〜。
深夜便なの基本的に寝ることしか考えていません。
バリ島に着いて初日から元気でいるために、いかに睡眠を取っておくか、がポイント。
ANAは24時間前からオンラインチェックイン(インターネットでチェックイン手続き)ができるので1日前にチェックインしたら、その時にバルクヘッド席が空いていることに気づく。
今回は1人での出発だから通路側席を指定していたけど、窓際3列席の真ん中が空いている!!
正直、迷いました…バルクヘッド席の足元の広さがわからない。。。
ググってみたけど、機材や配列によるだろうからはっきりしたことが分からない。。。
自分の左右どちらにも人が座っている足元がやや広い(かもしれない)席か??
足元は狭くても片側は通路の席か??
7時間半のフライトです。トイレに立つのは1〜2回。
通路側席は自分は自由に立てるけど、窓際や真ん中人が立つ時にどかなくはならないケースもあるし、睡眠を邪魔されかねない。
バルクヘッド席なら、おそらくワタシが寝ていても窓際の人が通路に出られるだろうと予測し、最終的にバルクヘッド席に変更。
結果として、、、バルクヘッド席にして成功でした!!!
やはり足元が広いです。
どのぐらい広いかというと、リクライニングして膝を伸ばしてちょうど壁に着くぐらいです。
(身長155cmです。)
下の写真が、実際に席に座っている時に撮ったもの。
膝から壁まで約40cm。
窓際の人が通路に出るために席を立っても、そのまま通れるほどの広さがあります。
左右両サイドに人が座っていても、今回はどちらも女性だったので圧迫感はありません。
片側の女性は足が不自由な方でしたが、そういった非常口席には乗れない方(他の人の介助ができないため)もバルクヘッド席なら広くて過ごしやすいのでしょうね。
同列、中央の3席の中に乳幼児連れの若い夫婦がいましたが、とても静かな赤ちゃんで泣きませんでした。
こればかりは周りの乗客によるので乗るまで状況がわからないですが、バルクヘッド席であれば乳幼児連れの方と同列になる可能性があることは知っておいた方がいいでしょう。
バシネットは窓際よりも中央の席で見かけることが多いです。
ちなみにバルクヘッド席はエコノミークラスの最前列、トイレはエコノミークラスの中間部分と最後列にあるので、トイレには最も遠い席と言えるでしょう。
総じて、ワタシにとっては快適でした。
睡眠を取ること目的としたフライト、眠る時は出来る限り斜めにして膝を伸ばした姿勢を取りたいこと、トイレは気を使わずに行きたいことを叶える席でした。
そしてジャカルタ到着後、デンパサールまでのガルーダインドネシア航空に搭乗。
そのフライト GA402 でもバルクヘッド席が指定できました。
GA402 ジャカルタ 07:10発 ー デンパサール 10:10着
機材:エアバス330-300
座席:21A(シート配列2-2の左窓側)
今回のバルクヘッド席はANAもガルーダも無料で指定できましたが、航空券の券種によっては有料です。
さらに指定する座席の位置によって値段が異なりますが、
他の航空会社でも有料で座席指定ができる、という会社が増えてきましたね。
この仕組みが始まった時に「座席指定でお金取るのォ?」と思いもしましたが、かつてパッケージツアーや格安航空券では座席指定できなかった航空会社がお金を払って指定できるようになるというのは、旅行者の選択肢が増えていいことなのでは??と思うようになりました。
狙うべきは最前列or最後列
ワタシ個人的には、機内でより快適に過ごすためには、最前列(バルクヘッドまたは非常口席)、または最後列がいいだろうと思います。
好みにもよると思います、ワタシは「狙うべきは最前列or最後列」だと思っています。
最前列の利点は、やはり足元が広いこと。
たとえ通路側でなくても通路に出やすいし、通常側に座っても同列の人の出入りが気にならない。
最後列の利点は、後ろに人がいないので座席を蹴られたりしないこと(意外と気になる)、気にせずリクライニングできること。
ワタシにとっては機内の快適度(特に往路便)は重要なので、 値段にもよりますが最前列か最後列を選びたいと思っています。
飛行機の座席指定ができる場合、足元が広い席だったらいいなぁ。
エコノミークラスでも一番前は少し広いのかな?教えてくださいな。