はい!それでは今回は「ホテル選び」「1人参加や3人参加」「観光や送迎付きが安いワケ」について説明しますね。このコツを分かっているだけで、もっと賢く、もっとお得にツアーを選べるようになりますよ!
Contents
注意③【ホテル未定または一番安いホテル】
ホテル未定は条件のもっとも悪いホテルを覚悟しよう。
一番安いホテルはアイキャッチのため。
リゾートでビジネスホテル風でもいいの?
注意④【1人参加や3人参加】
1人参加(1人部屋)の場合、追加代金がやたらと高いことも。
3人1部屋の場合も注意が必要。3人でベッド2台もあり得る。
⇒航空券+ホテルにした方が安い?
注意⑤【観光や送迎付きが安いワケ】
現地も工夫しているから成り立つ安さ。
↓「①日数の数え方②フライト時間未定」は前編にて解説しています。
注意③【ホテル未定または一番安いホテル】
料金重視のコースは、宿泊ホテルが未定というものも多いです。
申し込みの時点でホテルは分からず、申し込み時にはホテル名のリストが表示されていて、それらのいずれかに決まります。
泊まるホテル名が分かるのは、出発の1週間前頃、 最終日程表で知るケースが多いです。
一例を見てみましょう。
日本旅行の【ソウル3日間】の商品です。ネットバーゲンで13,900円~。
検索時点(2019/12/22)では、日本旅行オフィシャルサイト内で最も安いソウルツアー。
ホテルは「カジュアル(Cクラス)プラン」となっています。
このページの詳細説明の箇所にホテル名が羅列されていて、基本的にその中の「いずれか」となるわけですが、「パンフレットがあるコースは、パンフレットにて詳細をご確認ください」と書かれています。
となると、パンフレットにもっとホテル名が載っている場合は、泊まる可能性のあるホテルはさらに増えることになります。
このようリストにホテル名が多数載っている場合、どのホテルに決まりそうか??
正直、その予測を立てることは難しいです。
・・・が、その中で「条件の悪いホテル」になると思った方がいいでしょう。
中には同じクラスでピンキリのホテル名が並んでいる場合もありますが、
よほどのことがない限りは「良い方のホテルになる可能性はほぼない」んです。
では、どうして「ほぼ使わない、ちょっと良いホテル」が載っているのか?
これはお客さんに「ちょっといいホテルの可能性もありますよー」というアピールをしたいからではなく、ズバリ「旅行会社や現地手配先の保身のため」です。
本来は最も安いAホテルを使いたいけど、その日付ではどうしても手配できない場合に、安い順にBホテル、Cホテルをあたって、最終的に「今取れる最も安いホテル」に決めるのが通例。
そのために多くのホテル名を列挙しておかなくてはなりません。
(掲載されていないホテルにするのは、旅行会社の債務不履行となるので、旅行会社としては何とか避けなくてはなりません。)
そう考えたら、掲載されている中で最も安い(条件の悪い)ホテルになるのは必然なんです…残念ながら。
それから、ホテル指定だけど…そこでホントにいいの?と一度立ち止まってみましょう。
立地が悪いから結局現地でのタクシー代がかかってしまうんじゃない?とか
移動に時間がかかるんじゃない?とか(旅行中の時間は無駄にしたくないですよね)、
それらをひっくるめた上でホテルは選ぶ方が賢明です。
ワタシはバリ島LOVERなのでバリ島を例に挙げると、最近、ビジネスホテル風の宿がスミニャック辺りに増えてきました。
チェーン展開していてリゾート感はなく、都市部にあるような雰囲気。
そもそもバリでは「椰子の木より高い建物を建ててはいけない」というルールから平屋のヴィラタイプが多く、せいぜい3階建てぐらいまででした。
ホテルのロビーはオープンエアで吹き抜ける風が心地よく、他のビーチリゾートでは味わえない開放感が魅力です。
高級ホテルであっても、ハワイやグアムの大型ホテルとはロビーや建物全体のイメージがまったく異なります。
その開放感・リゾート感が感じられない宿なんて、ワタシは「せっかく行くのに勿体ない!」と思ってしまいます。
高いホテルに限ったことではなく、安いホテルでもたーくさんバリらしい趣きのあるホテルはあるので、その雰囲気を体感して欲しいなぁと思います。
ところで、どういったホテルがあるのかを知るには、ホテル比較サイトが便利です。
いろいろなホテルを一気に見れて、日本の旅行会社が扱わないドミトリー的なものや小規模ホテル〜ラグジュアリーヴィラ・高級ホテルの特別な部屋指定まで、じつに細かな部屋タイプが出てくるので、こういったホテルサイトは見ているだけで楽しく、お得な情報もキャッチしやすいです。
ワタシがよく閲覧するサイト↓Booking.com
もちろん、ホテルには全くこだわらないという場合には、熟考せずに申し込んでもいいと思います。実際にそういう方は多くいます。
でも、そのホテルの立地や雰囲気がイメージ通りでなくて、実は1泊あたり千円追加で満足できるホテルに泊まれたなら…?
ホテル選びを慎重に行うと、満足度が上がる!
これは「いいホテルに泊まろう」というのではなく、せっかくの旅行をホテル選びで後悔しないためにも「どんなホテルか分かって泊まりましょう」ということです。
注意④【1人参加や3人参加】
せっかく「安いツアーを見つけた」と思ったのに、ネットの予約画面に進んでいったら、空港使用料や追加代金が加算されて、「あれれ、あまり安くないかも…⁉︎」ということがあります。
空港使用料は仕方ないとして、高いように感じる「1人参加追加代金」「1人部屋追加代金」について説明しますね。
これは文字通り、「旅行に1人で申し込む」あるいは複数人で申し込んでも「ホテルの部屋は1人1室ずつ使う」場合にかかる追加代金です。
ここで海外旅行のツアー代金の成り立ちを説明しましょう。
まず、基本的なお話ですが、旅行会社HP、旅行比較サイト、新聞広告やちらし、パンフレットに記載してある料金のほとんどは
「2・3名1室利用時の1名あたりのツアー代金」となっています。
この場合、2名参加でも3名参加でも、1人あたりのツアー代金は同額。
これに、成田空港や羽田空港の国内線空港使用料、現地出入国税等が別途加算されます。
ツアー代金に含まれているのは、
【 航空券 + ホテル代金 + 送迎や観光などその他の代金 】
で、ここに旅行会社の利益がプラスされて販売価格となります。
この【ホテル代】ですが、考え方としては
基本的に ホテル代金 =(ホテル1室÷2人)×泊数 です。
これが「ホテルの原価」です。
海外のホテルは「1室あたりの値段」が提示されています。
日本の旅館やホテルのような「1人あたり」ではないんですね。
そのために、ツアーでは2名で出発することを想定しているので、ホテル1泊あたりの計算がホテル1室の金額の半分、となるわけです。
では、この2人が→3人になったとします。
ツアー代金は「2・3名1室利用時が同料金」なので2人で申し込んでも3人で申し込んでも、旅行者1人が払う金額は同じです。
例)ツアー代金が10万円(1人あたり)のツアーに申し込んだ場合
2名参加 : 1人あたり10万円 x 2人 = 総額20万円
3名参加:1人あたり10万円 x 3人 = 総額30万円
となり、旅行者1人あたりの負担は2人参加でも3人参加でも変わりません。
でも実は、1人あたりの原価は「2名より3名参加の方が安くなる(ことが多い)」んです。
そのからくりは「ホテル代金 =(ホテル1室の値段÷人数)×泊数」の人数が2→3になるので、金額が下がるためです。
仮に1泊12000円のホテルに3泊するとして、
2名利用:12000÷2(人)×3(泊)=18000円(1人あたり)
3名利用:12000÷3(人)×3(泊)=12000円(1人あたり)
旅行者が支払うツアー代金は同額なのに、原価には違いがあるんですね。
これが不当な額だといっているわけではありません。
ただ、以上のように3名参加の場合、1人あたりの原価が下がることが多いので
「ツアーが本当にお得なの?」と立ち止まってみた方が賢明です。
「航空券+ホテル」という取り方にした方が安い場合がありますので。
ツアーではなく航空券とホテルを別々に手配する場合、検索して出てくる「海外のホテル代金」は1部屋あたりの料金となるので、3人で泊まるなら÷3、ということになるために結果として安くなることもよくあるのです。
それから、これはツアーでもホテルのみの予約でも言えることですが、3名1室だからと言って、ベッドが3台あるとは限りません。。。
トリプルルームというのは「3人で泊まれる部屋」というだけです。
そもそも備え付けのベッドが3台あるお部屋は滅多にないので、良くて備え付け2台+エキストラベッド又はソファベッドです。
ダブルベッド1台+エキストラベッド1台に3人で泊まることはザラです。
ベッド台数が足りないからと言って現地でエキストラベッドの搬入を希望すると、追加代金がかかることも日常茶飯事。
特にツアーでは部屋タイプやベッドタイプの指定ができないことが多いので(部屋指定なし、と言います)、仮にホテルのみの予約で部屋タイプやベッド台数がはっきりするのであれば、結果としてホテル単体予約の方が満足できることもあるので、そこは賢く選びたいですね!
それから、1人参加でも同じことが言えます。
先にお伝えしたロジックだと
「ホテル代や送迎代金を1人で負担=2倍かかる」
になるわけですが、ツアーに設定された「1人参加代金(1人部屋追加代金)」が想定よりも高いことがあるので、ちょっと立ち止まってみてもいいでしょう。
例)
ハワイ5日間59800円→89800円(3万円の1人参加代金)
※59800円のうち、 1人参加代金分 30000円がホテル代金だとしたら、航空券は29800円になりますが、航空券ってもっとするよね?? という視点が重要。
セブ島4日間29800円→47800円(18000円の1人参加代金)
※29800円のうち、1人参加代金分 18000円がホテル代金だとしたら、航空券は11800円ということに。セブ島往復の航空券はもっとする??→ということは、ホテル代金の18000円は高くない?と気づくことが重要。
ツアーが安そうだから、ということで決め打ちで行かずに、
・航空券+ホテルと比較してみる とか
・追加代金を足して他社と比較してみる ことによって
「より、自分に合ったものを選ぶこと」が大事かな、とワタシは思っています。
注意⑤【観光や送迎付きが安いワケ】
安く売るために現地も工夫しているから成り立つ価格。
今でこそ減って来たましたが、それでも「観光付きや送迎付のコースの方が、何も付いていないフリータイムのみより安い」ということはよくあります。
その理由を解説しますね。
まず、当たり前のことですが、現地は来てもらったお客さんにたっくさんお金を落として帰って欲しいです。
観光業で成り立っている場所なら、なおさらそうです。
楽しんでもらって、お金を使ってもらって、また来てもらえたら一番いいですよね。
旅行者が現地で使うお金は、観光、移動の交通費、食事、お土産ですよね。
では、どうやったら現地で使うお金を「他社ではなく自分の会社(旅行会社)」に落としてもらえるでしょう。
現地の最終目標は、オプショナルツアーを申し込んでもらったり、お土産の購入をしてもらうことなので、そこへ向けて、まずは「お客様に接する」。
お客様に会わない限り、なかなかモノを売ることは難しいですよね。
なのでその「販売機会」をつくるために、まずはお客様との接することが必要。
その接点のために、たとえば「無料送迎付」として空港へお迎えに行ったり、「無料で観光とランチ付き」などにして、まずは会う。
そして車で移動している間にちょっと面白い話をしたり、興味深いオプショナルツアーの紹介をして、申し込んでもらえるように努めるのです。
また、バスの中や実店舗でお土産を紹介して「ホテルまで届けますよ」とか、はたまた「日本への輸送の手続きをしますよ」という付帯サービスで販売促進。
もっとも、旅行者にとっても「無料で送迎がつく」「お迎え付きで観光に行ける」「お土産をホテルに届けてくれる」のは無駄な時間ロスにつながって得した感じになれる。。。とあれば、現地が不当に儲けるわけではなく双方にメリットがあるしくみですよね。
このように、「送迎付」「観光付き」が「完全フリープラン」より安い場合があるのは、これらの行動にお金を落としてもらう可能性が含まれているからなんですね~。
結論 : 納得した上で自己基準で判断すれば良い!!
以上、いろいろな【格安ツアーを申し込む前に注意しよう】という項目をお伝えしてきましたが、「安いのは良くないよ」という話ではありません。
安いの、万歳!!
だって、安ければまた次の旅費に回せるんだもん。
でもね、申し込んでから とか 出発してから とか
後で「あ~、もっと分かっていればよかった」と思って欲しくないので、この記事を書きました。
事情を知ったうえで「やっぱり自分はコレがいい!」と思う内容を選択することが一番大事かな~と思っています。
だって、旅の満足は ”自分がいかに満足するか” で、一般論や他の人の考えはたとえ参考になっても自分が下す評価にはつながらないものなので。
ぜひ、皆さんはご自身の満足につながる旅の選び方をしてくださいね!!
格安の海外ツアーを見つけたら、「日数の数え方」と「フライト時間が未定」の場合によく注意して見たほうがいいということが、前編で分かりました!
では、その他の【安いからって飛びつく前に着目すべき点】を引き続き教えてください。