【飛行機/実体験】ガルーダのビジネスクラスに乗ってみた

来月バリに行く子さん

ガルーダインドネシア航空では、エコノミークラスに追加代金10万円ぐらいでビジネスクラスに乗れるんですね!
ラウンジの様子はわかったので、機内でのエコノミークラスとの違いを教えてください。

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それでは、2019年11月に実際にガルーダインドネシア航空ビジネスクラスに搭乗したので、実体験をもとにお伝えしますね。

ANAマイラーで、夫婦2人x年2回分のインドネシア行き特典航空券を取っているワタシが今回利用したのはガルーダインドネシア航空のビジネスクラス
高いお金を払ってでも乗る価値がある?という疑問の参考になるように、ビジネスクラス搭乗記をお届けします。

【マイル旅】デルタラウンジin成田空港を使ってみた

Contents

  • [基礎知識] ビジネスクラスはどのぐらい広いの?
  • 実際に乗ってみたら : フルフラットは快適すぎる!!
  • 機内食 : さすがはビジネスクラス。昼間の便は食事が楽しみ♪
  • エンターテイメント : 日本語対応の映画が少ないのが残念。
  • サービス全般 : ANAやシンガポール航空と比較すると、全体的にカジュアルな印象!?

[基礎知識] ビジネスクラスのシートはどのぐらい広いの?

ビジネスクラスは座席が広いことは皆さん知っていると思いますが、ビジネスクラスと一口に言っても、機材によってその並び(シート配列)、前後のシートの間隔(シートピッチ)、リクライニングの角度は異なります。

同一の航空会社でも機材は何種類も保有しているし変更となる場合もあるので、まずは乗る便の機材を確認することが必要です。
確認方法は、航空会社オフィシャルサイトでスケジュール照会をすれば出てきます。

(例)↓ガルーダインドネシア航空の場合:予約の画面内で「フライトの詳細を表示」

その他、下記のような表が上がっているページもガルーダのサイト内にありましたので、成田発についてはこちらでも機材が分かりますね。
機種が複数書かれている場合は実際の搭乗便で調べてください。

2019年10月27日(日)から2020年3月28日(土)の日本路線スケジュール

ガルーダインドネシア航空 オフィシャルサイトより

さて、使用機材がわかりましたのでシート配列を見てみます。
前方(下記図では左)から茶色のシートがファーストクラス、青色がビジネスクラス、緑色がエコノミークラスです。

ヘッドレスト部分が書かれているのがシートで、シートの隣にあるやや小さな青いマークは棚を表しています。

●を1座席とすると、ビジネスクラスは  
(窓)●(通路)● ●(通路)●(窓)
という配列になっていて一列に5席あります。
エコノミークラスは一列に9席なので、当然ビジネスクラスの方がシート幅も通路も広く取れることになります。

ボーイング 777-300ER型機(ファーストクラス/ビジネスクラス/エコノミークラス) のシートマップ
ファーストクラスビジネスクラスエコノミークラス
座席数 8席38席268席
座席配列1 – 2 – 1 1 – 2 – 1 3 – 3 – 3
シートピッチ210cm109cm81cm
リクライニング180°フルフラット 180°フルフラット45°
個人用モニター23.5インチ15.4インチ9インチ
豆知識
機材名の始めに付く「ボーディング」や「エアバス」「ボンバルディア」というのは開発した会社の名前で、型番がその後に付きます。機材というのは飛行機そのものの型(つまり外側)のことなので、同じ機材であっても席数やシート配列は航空会社によって異なることがあります。
例えば上記の「ボーイング777-300ER型機」でもファーストクラスのない2クラス制(ビジネスクラス・エコノークラス)を採用する場合や、エコノミークラスの配列が 3-3-3 ではなく、2-4-2 とする場合もあります。

さて、これで今回のビジネスクラスのシートが分かりましたね。
では、実際の搭乗の様子を見てみましょう。

ガルーダ ビジネスクラスのシートはフルフラットで快適すぎる

案内されていたチェックイン時刻10:20過ぎにゲートへ向かうと、すでに搭乗が開始されていました。エコノミークラスは長蛇の列ですが、ビジネスクラスはその左側から優先搭乗が可能なのでするするっと進みます。

この便にはファーストクラスがあるので、ファーストクラスのみ通路が別(前方のドアから乗降)でビジネスクラスとエコノミークラスは同じドアから乗ります。

今回利用のビジネスクラスのシート配列はスタッガードという、前後が互い違いに配置されているシートです。このシート配列の場合、窓側の席であっても自分の席と窓の間に棚があると窓までの距離が少しあります。下記の画像で分かる通り、窓側の席がジグザグに並んでいますね。

ガルーダインドネシア航空オフィシャルサイトより

ワタシが指定した座席は8Kです。
なぜか右側に窓があるとしっくりくるので、いつも右側を選んでしまいます。
窓から外を眺めたかったので座席の左に棚、右に窓、という席です。

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席に着くと少ししてウェルカムドリンクが配られました。シャンパンということはなく、オレンジジュースです。
ウェルカムドリンクはアルコールとノンアルを用意している航空会社もあるので、ちょっと残念。
乾燥した機内に何時間か乗った後だとオレンジジュースはとても嬉しいんですがね。

足を置くスペースは、思いっきり伸ばしてもかなり余裕がある長さになっています。
シートピッチは109cmですが、前の座席の棚の下に足を伸ばすような作りになっているので、あと30cmぐらいは大丈夫そう。 ワタシは155cmなのでかなり長身の男性でも足を伸ばせるでしょうね。

シートそのものの印象は、何度か乗ったことにあるANAと比べると少し古い感じがしました。
デザインや色のせいもあるかもしれないです。

ブランケットはふわっとした厚みがあってワタシは気に入りました。
長さも十分あるので布団のように掛けてもかなり余裕があります。

ヘッドホンは、ビジネスクラスでは標準的なものだと思います。
ずっと当てていても耳が痛くなることはなかったです。

ヘッドホン

スリッパとアメニティ

ちょっと残念だったのは、スリッパ。安いビジネスホテルにあるような薄いものです。

アメニティはポーチがイマイチで、生地の薄いノンブランドのポーチにガルーダのマークのタグを付けたもの・・・。ポーチとして再利用するものではなく「アメニティが入っている袋」だと思えばいいのでしょうか。

2012年に乗った時にはアメニティはポーチも中身もロクシタンで、お土産に渡しても喜ばれるぐらい評判が良かったのでこの変更は残念です。

とは言え、入っているのはクラランスCLARINS)なので、そこは嬉しいポイント。
乾燥対策のボディローション、モイスチャークリーム、リップバームが入っていました。
その他にはグレーのアイマスク、耳栓、2つ折りのヘアブラシ、歯磨きセット。

機内のエンターテイメントプログラムは、日本語対応の映画が少ないです。
日本語字幕が3~4本?日本の映画が2本程度?とかそのぐらいしかなく、もし行きで2本見たら帰りは見るものないな~と思ってしまいました。(実際は帰りは深夜発なので見るつもりもなかったのですが)

さて、遅延することもなくスムーズに離陸して空の旅は始まりました。
11時発のフライトなので、水平飛行に入ってからすぐに食事が始まりました。

普段は仕事帰りの夜発(ANAのジャカルタ線)に乗ることが多いワタシとしては、昼間の便は機内食を結構楽しみにしているんです。
夜中の便だとスナックぐらいしか配られず、あとは好きな時に夜食をオーダーすればいいのですが、睡眠も取りたいので食べるタイミングが難しく…早朝に軽く朝食を食べるだけなので。
アルコールも深夜だと寝酒(もしくはラウンジのお酒)で十分なので、のんびり飲める昼間の便はお得感がある気がしてしまうんです。笑

機内食は、インドネシアン(鶏肉)、メインがお肉の洋食 (テンダーロインステーキ) 、魚の洋食の3種類。
どれを選ぶかは事前に決めていかずにその時の気分に任せようと思っていたので・・・ちょっと迷って魚の洋食をチョイス。インドネシアンも惹かれましたが、ワインが飲みたいな~と思ったので。

まずは前菜。「 スモークドノルディックサーモン ディルサワークリーム

お次がメイン。「鱈とサフランヴェローテ


最後にデザート。 
冷製 チョコレートムース 」 コーヒーと一緒にいただきました。

どれもなかなか美味しかったですねぇ。
お皿、盛り付けも含めて満足の内容です。

ワインも飲んで少しいい気分になり、機内も窓のシェードを下げてお昼寝タイムになります。
シートをフルフラットに近い状態にしてゆったりとお昼寝。

そして着陸の2時間前頃。
間食として何か要りますか?と聞いて回ってくれます。
ワタシはランチを食べた時から「お腹的に食べれそうならこれを頼もう!」と思っていたものがあったので、それを注文。

それは・・・サテインドネシアの焼き鳥です。ついでにビンタンビールも頼みました。

これが大正解!!!う~ん、美味しい♪
屋台や道端で売っている庶民派のサテも好きですが、上品なサテも好き。
お肉も硬すぎなくて、かな~り満足な味です。

そしてまた少しゆっくりと過ごし、インドネシアの島々ときれいな海を窓から眺めているうちに到着。着陸前に管制官の指示待ちとのことで少し待機している時間がありましたが、ほぼ定刻です。

サービス全般 : カジュアルな印象

今まで乗ったことのある他航空会社のビジネスクラスは、ANA、JAL、シンガポール航空ですが、それらと比較してガルーダは「かしこまっていない印象」ですね。
カジュアル、という感じがします。

例えば他社はわりと「△△さま、ご搭乗ありがとうございます。この度担当させていただく○○です。」と挨拶に来られることも多いのですが、ガルーダでは特になし。

なので、「特別感」は若干薄いかもしれません。
ただ、「初めて乗るので、かしこまっているとちょっと緊張する」という方にはガルーダは気負わなくていいので良いかもしれません。

例えば、ハネムーン記念旅行
普段はビジネスクラスに乗らないけど奮発して・・・という場合にいいと思います。
肩ひじ張らずに乗れるビジネスクラス、というのも多くないような気がします。

ビジネスクラスに何を求めるか、という個人の嗜好によると思いますが、ワタシが思うガルーダの最大の魅力は「バリ島までの唯一の直行便でフルフラットのシート」。
とにかく、体への負担はもっとも少ないといえるでしょうね。

個人的には、2015年まで飛んでいたガルーダの羽田ーデンパサール便が復活してくれるのを願っているのですが・・・どうでしょうかね。
当時のスケジュールは深夜に羽田を出て、朝に現地着。
帰りは15:30頃発、羽田には23時頃到着。
まぁ、23時に羽田に着くと家に帰れる人は限られてしまうと思いますが、往路便が仕事後でも間に合う時間に出てバリ島に朝着くというのは、初日からほぼ丸一日使えてとても有意義でした。

2017年5月にせっかく増えたLCCのエアアジア(成田ーデンパサール直行便)も2019年1月になくなってしまったので今後も増えるかどうか微妙かもしれないのですが、また羽田からバリ島までの直行便で、ビジネスクラスで十分に睡眠を取りながら行きたいものです。

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